脱サラ☆アラサー女子のJourney to Jeweler

ベルギー・アントワープからお届けするジュエラー綾野の日々の記録

『わかる』と『できる』の距離が遠いものに惹かれるんです

こんばんは、綾野です。

 

今日工房からの帰り道に

やった作業のことをぼーっと思い返していると

いい考えが浮かんだので

このブログを読んでくださってる方に

伝えたいなぁと思って書きます。

 

いまつくっているジュエリーは

ほぼ最終工程、石留めの真っ最中。 

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まぁこれが、なかなか前に進まないんです。

特に小さな四角い石を留めるのがめっちゃ大変。

 

ジュエリーづくりって

ロジックは超シンプルなんですよ。

 

やすりを平行に動かせばまっすぐ削れる

金属をまん丸い芯金に巻きつければ丸くなる

 

爪留めなんて

爪にくの字の溝を彫って

ピタッと石を挟むだけ。

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理解するのは簡単なんです。

 

でもやろうとしたらできない。

 

思うように綺麗に削れなかったり

爪が思わぬ方向に曲がったり

 

石留め中は

『うぉっ💢』みたいな瞬間いっぱいあります笑

 

『わかる。』と『できる。』の間には

長い長ーい道、

高い高ーい壁があるんです。

 

もうこれは数をこなすしか道はないんです。

何年も何年もかかる道です。

 

でもね

 

『わかる』と『できる』の距離が

遠ければ遠いほど

 

たどり着きた時そのスキルは

その人だけの武器になると思うんです。

 

 

情報が誰でも簡単に手に入る時代。

『わかる。』『知っている。』には

もうあまり意味がないでしょう。

Youtubeで検索すれば

石留めの動画もたくさんみつかりますし、

お金さえ払えば誰でも彫金学校にいけます。

 

でも作り方を知っている人が皆

ジュエリーを作れるかというと答えはNo。

 

『わかる。』を

『できる。』まで

鍛え上げた人だけが

いいジュエリーを作れるんです。

 

 『わかる。』から『できる。』までが

遠ければ遠いほどそこにたどり着ける人はレア。

 

希少価値の高い人材となれ

結果やりたいことで食べていく、という

目標に一歩近づく。

 

 

だから向き合うことが難しければ難しいほど

『あ、いま私、ジュエリー界のホウオウ(レアポケモン)に

一歩近づいてる?』なんて笑

モチベーションが湧いてきちゃうんです。

まだピチューにもなってないくらいですが…

 

もしやりたいことがあって

でも壁にぶつかっている人がいたとしたら

それは『自分以外の半端なやつを

ふるい落としてくれる、ありがたい存在だ!

(もちろん自分はその先に行く。)』

くらいの気持ちで乗り越えてみるのは

いかがでしょうか??☺️

 

才能がなくても

天才にはなれなくても

努力すれば

プロにはなれる。

 

 

『わかる。』から『できる。』へ。

明日もまた一歩、距離を詰めるぞー!