脱サラ☆アラサー女子のJourney to Jeweler

ベルギー・アントワープからお届けするジュエラー綾野の日々の記録

センチメンタルジュエリーにはいろんなタイプがあるんです

こんにちは、綾野です。

 

先日センチメンタルジュエラーになりたい!と

大宣言したところですが

今日はセンチメンタルジュエリーってなんぞや?ということを

より詳しくご紹介したいと思います☺️

 

センチメンタルジュエリーとは(復習) 

前回の復習でもありますが

センチメンタルジュエリーとは

想いや誓いを込めたジュエリーのこと。

1800年代のヨーロッパで流行しました。

 

アンティークジュエリーとは

基本的に100年以上前につくられたものを指すのですが

中には最盛期の素敵なセンチメンタルジュエリーが

たくさん見受けられます。

 

センチメンタルジュエリーには大きく3タイプあります。 

  1. 愛を伝えるジュエリー
  2. 信仰を誓うジュエリー
  3. 死を悼むモーニングジュエリー

それぞれ詳しく見ていきますね。

 

タイプ①愛を伝えるジュエリー

現代でもよく見られるのが

このタイプのセンチメンタルジュエリーですね。

ダイヤモンドを使った婚約指輪が一番に思い浮かびますが

f:id:sinkypooh:20210421181235j:plain 

アンティークジュエリーには

愛の言葉を彫ったもの、

愛する人のイニシャルを入れたもの、

愛に関連するモチーフ(ハートやキューピッドなど)を

用いたものなど様々なタイプがあります。

使われる宝石も様々です。

 

先日ご紹介したメッセージジュエリーもこのタイプ。

REGARD(敬愛)の他にも

Didmond/Emerld/Amethyst

/Ruby/Emerld/Sapphire/Tourmaline

Dearest(最愛)や

Amethyst/Didmond/Opal/Ruby/Emerld

=ADORE(大切な人)も人気です。

f:id:sinkypooh:20210421181140j:plain 

この頭文字をとって意味をなすジュエリーは

アクロスティックジュエリーとも呼ばれています。

自分だけの言葉をつくっても素敵ですねぇー

このサイトの紹介がわかりやすい!

素敵なブランドさん🎵

アクロスティックリング | オーダーメイドはイズマリッジ結婚指輪工房

 

実は婚約指輪にダイヤモンドを贈るのは

1960年代のデビアス社の

プロモーションに端を発していて

歴史はそう長くないのです。

 

ジュエリー好きで知られた

イギリス最盛期のヴィクトリア女王の婚約指輪は

エメラルド付きのスネークタイプのリング!

現代の感覚だと割といかつめですが笑

とってもゴージャスです!

ダイアモンドに限らず

それぞれカップルらしい石を選択するのも、

素敵ですよね。

f:id:sinkypooh:20210421180934j:plain

このタイプのアンティークジュエリーには

恋人同士だけでなく

友人や家族に贈られたものも沢山あります。

 

ジュエリーを贈りたくなるような

友人関係って素敵ですねぇ

 

タイプ②信仰を誓うジュエリー

宗教への信仰心を示し

日々の中で教えを思い起こさせるジュエリーは

キリスト教のクロス(十字架)や、

ロザリオ(クロスと玉をつかったネックレス)が代表的。

お祈りにも使われますね。

f:id:sinkypooh:20210421180958j:plain

ハワイアンジュエリーも

実はモチーフそれぞれに意味があり

信仰的な要素が強いそう。

南国といえば!の白いお花、

プルメリアは女性の守り神とも言われてるんですってー!

知らなかった、素敵。。。✨

 

仏教でいうと数珠は

ジュエリーに入るのかなぁ?笑

ジュエリーに分類すると

ちょっと各所に怒られそうですね笑

 

災いから身を守り、幸運を引き寄せる

お守りとしてのジュエリーも

センチメンタルジュエリーの一種です。

 

タイプ③死を悼むモーニングジュエリー

『モーニング?朝??』となりがちですが

朝とは綴りが違います笑

 

mourning jewelry

『死者を悼む』という意味の動詞

mournの形容詞形でモーニング。

死を悼むために身につけるジュエリーです。

デザインとしては

ジェット等の黒い石や黒いエナメル、

骨壺や墓、ドクロなどのモチーフが使われたり

死者の名前や享年、命日などが刻まれたりすることもあります。

f:id:sinkypooh:20210421181609j:plain
 

先述のヴィクトリア女王は

おしどり夫婦で有名でしたが

夫であるアルバート公が42歳の若さで

女王を残し亡くなってしまいます。

 

悲しみに沈んだ女王は、

ジェットという黒い石を使ったジュエリーを身につけ

残りの生涯ずっと喪に服していたとか。

彼女はファッションアイコンでもあったので

女王の影響でイギリスに

モーニングジュエリーブームが起こります。

f:id:sinkypooh:20210421181410j:plain

日本人の感覚からするとびっくりですが

亡くなった方の髪の毛を編みこんだチェーンや

埋め込んだリングもあります。

亡くなった方とずっと一緒にいられる

感覚を求めてるんですね。

こちらのペンダントトップは

アルバート公の髪の毛が水晶のなかに入れられたもの。

 

こうしてみるとモーニングジュエリーも

  1. 哀悼の意を表明するためのもの
  2. 故人と一緒に居続けるためのもの

の2種あることがわかります。 

 

今回はセンチメンタルジュエリーの

いろんなタイプをご紹介しました。