脱サラ☆アラサー女子のJourney to Jeweler

ベルギー・アントワープからお届けするジュエラー綾野の日々の記録

ファッションにおける「ムード」「バイブ」ってなぁに?フォトシューティング計画中

こんにちは、綾野です。

 

来年にですね

初のフォトシューティングをしたいと思っています!

モデルさんにジュエリーをつけてもらってパチリ、

Ayano Jewelryのブランドビジュアルを作るのだ!

 

ロンドンには夢を追っかけている

同世代女子がたくさんいるので

そういった子たちに声をかけて

モデル、カメラマン、編集、ヘアメイク、

チームができつつあります!

 

こういうことって

船頭が本気でやらないと

自然消滅しちゃうから頑張らなきゃ。

 

どんなビジュアルにするか考えるのを

自分の冬休みの宿題としているのですが

 

写真のディレクションをするなんて人生初!

 

ワクワクする反面、

どう企画を組み立てていったらいいか、

考えたイメージをどうディレクションしたらいいか、

 

ハァ〜 さっぱりさっぱり

 

な状態からのスタートでした。

 (魔法陣グルグルわかります?笑)

 

プロのカメラマンさんに教えていただいた『ムード』『バイブ』という概念

そんな時にも現れるですよ、神様が!笑

 

セブに英語留学した際に知り合った

大手メーカーのマーケの姉さんに

ロンドン在住のプロのカメラマンの方

紹介してもらっており

先日お食事しながら

ファッション撮影の企画の流れについて

教えていただくことができました。

 

まじで私の女運よ!最強!

www.ayano-jewelry.com

 

日本とロンドンでは作り方がまた違うらしいのですが

ロンドンではファッションシューティングをする際に

『ムードボード』なるものを用意するのだそう。

 

どんな雰囲気の写真にするか、

ディレクターやスタッフ間で共有するために

求めている雰囲気に近い写真を集めたものを

ムードボードと言います。

 

ムードボードを使って

どんなムード(バイブともいう)の写真を撮るのか

を決めるのが一番大事なことだそう。

 

権利関係がよくわからないので

ここに写真を載せるのはやめますが

"mood board"で画像検索するとたくさん出てきます。

イメージ掴みたい方はどうぞ!

moodboard - Google 検索

 

実際にフォトシューティングで使ったムードボードを

見せていただいたのですが

意外とざっくり。

 

え、これで先方の意図がわかるの?

めっちゃカンがよくないと無理だな!って感じ。

歴代のファッションビジュアルを研究して

明文化できないビジュアルという言語を理解できないと

海外でカメラマンはやれないのだろうな。

尊敬!

 

日本の広告ビジュアルの企画書は

クライアントとの齟齬がないよう

めちゃめちゃ決め込んであるので

ギャップにちょっとびっくりでした。

 

ロンドンだとそのさきの細かい部分は

クリエイターに任されているんですって。

でもそのほうが絶対楽しいよね。

 

ではどうやって『ムード』を決めるのか?自らの美意識を自己分析

ムードボードを作って

ディレクションすればいい、

ということがわかったものの

 

じゃあムードって

どうやって決めるの?

 

というのがまだ難しくて。

 

教えていただいたこと、

そのままお伝えすると

 

基本的にものづくりって

全くゼロから作るってことはなくって

 

過去の自分の好きな世界観に

ex:90年代のストリート

  00年代の原宿カワイイ

 

自分らしさを足していくものなので

 

ビジュアルを作るときも

自分の好きな世界観(ムード・バイブ)をベースに考えればいい

 

 

とのことなのですが

 

まず私何かから影響を受けて

モノを作っているという自覚なかったわ・・・・!

自分の中から生まれ出るもの作っている気満々だったわ。w

 

でも教えてもらってから、よく考えたら

いろんなものから影響を受けて

自分の美意識というものが形成されて

それに基づいてジュエリーを作っているな、と。

 

つまりAyano Jewelryのムードを考えるのは

自分の美意識がどうやって形成されたか

自己分析が必要だなと・・・!

 

例えば今のアラサーで大概通過して

価値観や美意識に影響与えているのって

 

美少女戦士セーラームーン

 

だと思うんです。

(ファッションの人からしたら

『は?』って言われそうだけどw)

 

私的に金髪ミニスカのギャルが流行ったのも

安室ちゃんの存在はもちろん、

セーラームーン的美意識の影響ではと思っている。笑

 

例に漏れず私もむちゃくちゃ影響受けていて

でもイギリスに来て知ったのが

セーラームーンのアイテムは

イギリス王室アイテムをモチーフにしていて

 

これなんてまさに

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私たちからしたらめっちゃセーラームーンやん!

ですがイギリスの人からしたら

セーラームーンめっちゃイギリス王室やん!

ってことなんで

 

つまるところ私はイギリス王室のムードが好き・・・

 

とか考え出したら

 

これ根深いぞ

めっちゃ勉強しなきゃだし

なんか全然関係ない方向に行きそうだぞ

 

と思って一旦こちらの方向で考えるのは保留にしました。笑

 

頭の中でしばらくコロコロして

時期がくればまとまるはずだ。

 

『ムード』切りで迷路に迷い込んだので『ストーリー』切りに切り替えてみた 

ファッション的思考方法は

まだまだ勉強が必要ということで

 

今までずっぷりだった広告的思考で

考えようとすると割とすんなり決めていけたんですね。

 

なんのためにブランドビジュアルを撮影するのか?

 

今回のビジュアル撮影の目的は

ジュエリーをつけた時の

セルフイメージを形成するため

と定義しました。

 

例えばこのMISS DIOR(香水)のCM。


MISS DIOR – The new Eau de Parfum

 

この広告を見ることによって

MISS DIORをつける女性は

 

自分の感情に忠実で

でも可愛げがあって魅惑的

 

というイメージが形成されて

そういう自分になりたい人が

この香水を買うのだと思うのです。

 

なので、ランドビジュアルを作るにあたって

一番表現しなければならないのは

 

Ayano Jewelryをつけることで

どういう女性になるのか

ということ。

 

ブランドとして提言する理想の女性像。

 

まずその女性像を考えて、

彼女ならどんな行動をするのかを想像したら

 

自然とどんなムードのビジュアルになるのか、

ロケ地からモデルさんの衣装・ヘアメイク、

どんな表情をして欲しいかまで決められました。

 

どんな写真を考えているかは内緒で^^

あはは、壮大にハードル上げてしまった!

でも楽しみにしててください!

 

広告時代にブランド規定をたくさん見ることができたのが私の財産

こういうブランドづくりをしていて

財産だなーと思うのは

 

前職の広告のお仕事で

名だたる有名ブランドのブランド規定を

たくさん見ることができたことです。

 

営業ではなく制作でしたので

常時10社以上の得意先、それ以上のブランドを

掛け持ちしていたから

とにかく数は読んだと思います。

 

何気なく飲んでいるあのジュースにも

チョコレートにも車にも洗剤にも 

驚くほど作り込まれたブランド規定があります。

(特に外資のグローバルブランドはすごい)

その資料は雑誌級の分厚さ。

  

CMもグラフィックもおまけも

そのブランド規定に基づいて制作されるので

世界観にブレがないんです。

 

ここまで決め込んで管理して、

やっと世間の人に

あのブランドってなんか◯◯でいいよね

と思ってもらえる。

 

ということが実感値としてあること。

これは私の強みだなぁと。

 

 

ビジュアルも、ディスプレイも、

アウトプットひとつひとつこだわることで

Ayano Jewelryの世界観を

どんどん明確にしていく作業が今は楽しい。

 

素敵な写真にしたい💕

今いちばん楽しい遊び!