こんにちは、綾野です。
今回のパリ旅最後のレポですー。
パリにあるファッションに関する2つの博物館で
マルタン・マルジェラの展示が行われていました。
同時開催なのがたまたまなのか、
示し合わせているのかは
わからないのですが
それぞれの展示が
違う角度から光をあてていることで
同じデザイナーでも
受ける印象が違い
キュレーションって
面白い仕事だなー
と印象深かったのでご紹介したいと思います🎵
MARGIELA LES ANNEÉS HERMÈS @パリ装飾美術館
ベルギー出身の彼、
もともとアントワープの
モード美術館で行われていた展示がパリに。
老舗ブランドのエルメスで
クリエイティブディレクターとしてつくった作品と
自身の名前を冠するブランドの作品を
相対して展示することで
共通点や違いが浮き彫りになり
彼が大切にしていたことが
見えてくるような内容となっています。
こちらの記事が展示内容を
詳しく紹介してくださっているので
ぜひご一読をば!
https://www.vogue.co.jp/suzymenkes_jp/2017-03/30/martin-margiela-discusses-his-hermes-years
会場は
オレンジ=エルメス
白=メゾン・マルタン・マルジェラ
に色分けされていて
どちらの作品か一目でわかりました!
見せ方のアイディアもすごい。
彼の功績は
妄想上の美しい女性ではなく
現実の女性のための服をつくったこと。
何歳でもどんな体型でも似合うものを追求する
彼の根底にあるのは女性へのリスペクト。
シルエット
肩パット全盛時代に
ナチュラルなショルダーラインを提案
シャツ
パーツを分けるという発想の
アウトプットの違い
脇の下のスリット。
腕を出せばケープのように着られる。
同仕様のミラーボール効果のジャケット。
興味深かったのは
マルジェラがネーミングにも
こだわりを持っていたということ。
優れたデザイナーは
美的感覚に優れているだけでなく
言語にも精通しているのだなと思いました。
展示のラスト。
かっこいいー!
マルジェラはもちろん、
キュレーターさんがいい仕事してる。。。
このマネキン、絶妙ですやん。
MARGIERA @Palais Galliera
つづいて2つ目の展示です。
http://www.palaisgalliera.paris.fr/fr/expositions/margiela/galliera-1989-2009
メゾン・マルタン・マルジェラの
デビューから引退までの
全てのショーの作品を時系列で展示。
場所はこちら。
Palais Galliera
パリ市立ガリエラ美術館
/モード&コスチューム博物館
パリ市立 ガリエラ美術館・モード&コスチューム博物館 |パリ観光ガイド
現在は常設展は行っておらず
ファッションに関連した企画展のみ行なっています。
彼のファッションは「反モード」、
ファーストコレクションは
それまでのファッションの因習を打破したとして
デストロイ・コレクション
と呼ばれています。
ここからは時系列でお写真を。
いやぁ。
何年にも渡り新しいものを作り続けてる。。。
かっこいいですね。
有名なタビ型の靴もありましたよー
ブーツからサンダルまでいろいろ!
少しですがコスチュームジュエリーもありました!
マルジェラのコスチュームジュエリー。あんまりなかったけど。 pic.twitter.com/bSzKnZbK8R
— Ayano Jewelry🍀アヤノジュエリー (@ayano_jewelry9) 2018年4月25日
もともとマルジェラさんに
すごく興味があったわけではないのですが
自分が行く時期に展示をしていると
ご縁を感じますね。
ものを作るとき、
そのときのマーケットやテーマに向き合うため
それぞれのアウトプットはばらばらに見えるかもしれませんが
ひとりの人間が生み出すものって
何かしら根底に流れる共通したものがあり
キュレーションの力で
それがあぶりだされていたなーと思いました。
おもしろいお仕事だ!
以上で弾丸パリ旅第二弾のレポを終わります☺️
またいくぜー!待ってろパリー!!