こんにちは、綾野です。
前回はデンマーク近世の
ロイヤルジュエリーをご紹介しましたが
今日は北欧古代〜中世の
ジュエリーたちをご紹介します。
展示されている場所はこちら!
デンマーク国立博物館
National Museum of Denmark - a collection of museums all over the country
デンマーク最大の博物館で
先史〜中世までのさまざまな品を展示。
ジュエリーも散見しました。
こちらで興味深かったのは
冒頭の写真にも写っている
ヴァイキングが使っていたジュエリーたち!
ヴァイキングときいて
ちゃら らっちゃっちゃら!
ちゃっちゃっちゃら!
ちゃっちゃっちゃらら!
が頭を駆け巡ってテンション上がったけど
よく考えたら
パイレーツとヴァイキングって違うやん
ってセルフツッコミを
入れることになったのでご注意ください。笑
ヴァイキングジュエリー大迫力!
ヴァイキングは
ヴァイキング時代と呼ばれる
9世紀〜11世紀半ばの間に
西ヨーロッパを席巻した武装集団。
※パイレーツは海賊の総称で
映画の方はカリブ海の海賊なので
全然違う人たちですー
実際は略奪よりも交易がメインな
ちゃんとした人々?で
西洋文化にも深く影響を与え
個人主義なんかは
ヴァイキングの思想が
ヨーロッパに根付いたものなんですってー。
これがヴァイキングが使っていたアームリング。
持ち運べる財産として
貿易の支払いにも使われたそうです。
たっぷりの金!重そう!
10世紀ごろのヴァイキング・ジュエリー!
— 綾野/ジュエラー@アントワープ (@ayano_jewelry9) 2018年7月25日
腕輪はPayment ringって書かれていたので恐らく交易で支払いとして使われたってことと思います。400gくらいあるものも!重い!#デンマーク #コペンハーゲン#デンマーク国立博物館 pic.twitter.com/aSfnGtzPDx
重さ約145g、1g4,000円とすると約58万円分ですね🎵笑 もっと重いものもあったようです!
— 綾野/ジュエラー@アントワープ (@ayano_jewelry9) 2018年7月26日
中でもこのThe Tissø ringは
32センチ1.8kgもある
巨大なもので博物館の目玉。
(リングっていうかネックレスやろ)
Who was the magnate at the Tissø residence?
牛500匹分相当ですって。
焼き肉一生分以上あるかな?笑
残念ながら私が行った時には
展示されていなかったのですが
ふっとい首のヴァイキングが身につけたのかしら、
いかつい・・・
こんな繊細な細工のものも!
ヴァイキングジュエリーに見られる
動物や人間をつないだような文様は
グリッピングビースト
と呼ばれるそうです。
マスキュリンというか独特ですね。
ベルトのバックルたち
日本人は割とプラチナ好きですが
海外はゴールド好きの民族の方が多いイメージ。
ジプシーやユダヤ、中東、インドに中国。
最後に信じられるのは
身につけて逃げられて
換金性の高いゴールドやで!笑
日本人って平和ボケしてるって本当だなー。
ヨーロッパ先史の金工がすごすぎる
時代は遡りますが
ヨーロッパ先史のものも少しご紹介。
こちらは青銅器時代と呼ばれる
紀元前16〜5世紀頃のもので
The Sun chariot(太陽の二輪戦車)
The Sun Chariot ※動画もあるで
当時の宇宙観がわかると言っていいのかな。
当時はキリスト教がなく
太陽が最も神聖なものであり
(生死が天候に左右される時代!)
また明日も太陽が昇りますように、
という願いが込められているとか。
続いては立派なゴールデンホーン(つの)!
デザイン画ごいすー
宇宙感じるわ
このツノ、元は鉄器時代と呼ばれる
紀元前5世紀から8世紀のもなのですが
残念ながら本物は盗難にあい
溶かされてしまったため
こちらはレプリカだそうです・・・
(しかも金メッキ)
ゴールデンホーンを溶かした金で
作ったと言われているピアス
スペインポルトガルあたりっぽいな
あぁ〜〜〜〜〜〜
お金のために心をなくしたらあかん!
だがしかし盗難されたことまで展示して
ネタにしちゃうポジティブさは好きだよ
ゴールデンホーンと
同じ部屋に展示されてあったジュエリーたち
おそらく同時期のもの?
あるいは同じエリアから出土したものかも
御免なさい、ちゃんと見てなかったわ
すごいんで写真だけ載っけときます
クロスにインタリオ、中世ヨーロッパジュエリーもいろいろ!
さてはて、ヴァイキング時代の後、
中世・ルネッサンス頃のジュエリーも
色々展示されていましたよ。
はずせないのがクリスチャンジュエリー。
カボションゴロゴロ、だーいすき!
ポマンデールたち
優雅な文化やなー
277 Pomander(1600年頃英)
— 綾野/ジュエラー@アントワープ (@ayano_jewelry9) 2018年10月5日
ポマンデールはフランス語で“amber apple”を意味するpomme ambreに由来。2枚目のようにひらき、各ケースにそれぞれ植物や果物、スパイスなどニオイの元になるものを組み合わせ首やウエストに下げて使いました。#綾野ジュエリー図鑑2018 pic.twitter.com/JN8pcKZ18N
古のリング
お好きなリングの説明読んでみてね☺️
(訳すことを放棄)
ブローチ、可愛い。
この頃はお洋服を留めるための機能がメイン、
のちに洋服が進化し装飾性のみを残すように。
中世北欧のコスチュームジュエリー
— 綾野/ジュエラー@アントワープ (@ayano_jewelry9) 2018年10月6日
#ヨーロッパで見つけた素敵なもの pic.twitter.com/hfwcf3q87y
こちらはルネッサンス期の服装がルーツの
スコーネ地方の女性の民族衣装
ネックレスが重そう
全然関係ないけど
装飾デコデコのハサミ好きなんですよね〜
装飾性の高いハサミって最高
— 綾野/駆け出しジュエラー (@ayano_jewelry9) August 19, 2018
#ヨーロッパで見つけた素敵なもの pic.twitter.com/XOoYn804tZ
おまけ:ジュエリーは死してもなお!
ここからは骸骨の写真があるので
苦手な方はご注意ください!
古代〜中世の埋葬法が
展示されてあったんですけど
ジュエリーだけは
くっきりはっきり
残ってんねんなーー!!
※骸骨写真、苦手な方はご注意ください☠️💦
— 綾野/ジュエラー@アントワープ (@ayano_jewelry9) 2018年7月25日
よく「あの世には何も持っていけない」っていうけど
ジ ュ エ リ ー は 持 っ て い け る
死出の旅路もお気に入りと一緒なら?働こう!笑 pic.twitter.com/3pjqRh9BvX
なんかこれ見て感動しちゃったんですよね。。。
まさに"ゆりかごから墓場まで"。
大事な人に遺すのもすばらしいけれど
死ぬとき一緒に
埋めて欲しいって思える
ジュエリーっていうのもいいなぁ
そんな思い入れのあるジュエリーを
これから先つくっていきたいな
この写真とか超よくないですか?
こんな感じをメインビジュアルにした
ブランド作りたいわ
ということでデンマーク国立博物館の
ご紹介を終わりますー
オンラインコレクションあったので
一応貼っときますが
デンマーク語で綾野には使いこなせずでした・・・笑
次回はカールスバーグさんが集めてくださった
印象派絵画の話を多分します。笑