こんにちは、綾野です。
ツイッターにて
去年1年間実施した
1日1つロンドンで見つけたジュエリーをご紹介する
#綾野ジュエリー図鑑2018 企画!
001 君主の指輪(1831年)
— 綾野/駆け出しジュエラー (@ayano_jewelry9) January 1, 2018
大きなサファイアの上にルビーで十字架がかたどられているこちらはウィリアム4世即位のためにつくられたもの。同じデザインで小型にしたものがヴィクトリア女王即位のためにつくられたがサイズが合わず外すのが大変だったとか。#綾野ジュエリー図鑑2018 pic.twitter.com/qHgjdWZz6h
今年の1/1からはじめたこの企画も無事No.365を達成。インプットの質を高めるために始めたアウトプットでしたが、美しいものを好きな方々との色んなご縁を運んできてくれました。感謝。
— Ayano Jewelry : アヤノジュエリー (@ayano_jewelry9) December 31, 2018
ご愛顧ありがとうございました!
パワスポ箱根九頭龍神社のお写真を贈ります😊よいお年を✨ pic.twitter.com/RZyTFaGTPf
ネットリテラシー高い妹氏から
流れてってしまってるのもったい無い!
まとめて読みたい人もいるやろから
まとめ記事作った方がいい!
というアドバイス頂戴して
1年分のツイートをまとめることにしました^^
(割と死んだ)
- 古代〜中世ルネサンスの興り(〜15世紀)
- 中世ルネサンス最盛期〜近世前半(16〜17世紀)
- ロココ/ジョージアン(18世紀)
- ヴィクトリアン(19世紀)
- ベルエポック・エドワーディアン/アーツ&クラフツ/アール・ヌーヴォー(ターンオブザセンチュリー)
- アール・デコ/ポストウォー/コンテンポラリー(20〜21世紀)
- ヨーロッパローカルジュエリーインドマハラジャジュエリー
- ヨーロッパの十字架
以上の構成で随時公開して行くので
みなさま楽しみにしていてください〜!
(ついでに気づいた間違いも
ここで訂正して行く所存・・・笑)
Earrings | V&A Search the Collections
まずは古代から中世ルネサンスの興りまでを
見ていきたいと思います!
何が嬉しいって
2500年前でもジュエリーはジュエリーなんですよ
こんな商材あります?
何が言いたいかっていうと
ジュエリーは不滅です!!
古代ギリシャ・ローマ・エジプト
015 The Shannongrove Gorget(紀元前6世紀アイルランド)
— 綾野/駆け出しジュエラー (@ayano_jewelry9) January 15, 2018
V&A博物館ジュエリーコーナー入り口すぐにて存在感を放つこちらは線の幅10cm弱の巨大な金の首輪。有力者の墓から発見された埋蔵品。ジュエリーと人との長い歴史、切っても切れない関係がしのばれます。#綾野ジュエリー図鑑2018 pic.twitter.com/iYxkmQFAAP
※紀元前8世紀の間違い
256 Earring(紀元前5〜3世紀ギリシャ)
— 綾野/駆け出しジュエラー (@ayano_jewelry9) September 14, 2018
古代ローマのトスカーナ地方でつくられたと考えられる金のイヤリング。スパイラル状になったワイヤーやカットされたシートがバランスよく並べられてます。もともとは石もついていたそう。
2000年以上前のものなのに現代でも使えそう!#綾野ジュエリー図鑑2018 pic.twitter.com/ic0kphIwrv
291 Pendant(紀元前4世紀欧州)
— 綾野/駆け出しジュエラー (@ayano_jewelry9) October 18, 2018
今から約2,300年以上前にクリミア半島で作られたゴールドのペンダントトップ。シート状のゴールドを打ち出して作られています。女性の耳についてるピアスはかつてエナメルが施されていたそう。女神ヘラかアフロディーテと考えられています。
#綾野ジュエリー図鑑2018 pic.twitter.com/9lgvdYFrd8
250 Earring(紀元前2世紀希)
— 綾野/駆け出しジュエラー (@ayano_jewelry9) September 8, 2018
フィリグリーと粒金で装飾された古代ギリシャのイヤリング。 鳩は愛の女神アフロディーテの聖獣でヘレニズム文化後期によく登場するモチーフ。古代ギリシャではハンマーで薄く伸ばしたゴールドを使った彫刻的なジュエリーが作られました。
#綾野ジュエリー図鑑2018 pic.twitter.com/HUdIyVVdBt
009 Snake Armlet(1世紀エジプト)
— 綾野/駆け出しジュエラー (@ayano_jewelry9) January 9, 2018
蛇が腕に巻きつくようなデザインのアームレット。ペアで現存。古代エジプトにおいて蛇は、エジプトの女神イシスやギリシャ神話のアスクレピオスなど医療に関する神々のモチーフでお守りでした。
2000年ほど前のジュエリーとは信じがたい。#綾野ジュエリー図鑑2018 pic.twitter.com/nAsHVHfG0m
045 finger-ring(1〜3世紀)
— 綾野/駆け出しジュエラー (@ayano_jewelry9) February 14, 2018
ハッピーバレンタインということで早めに投稿🍫愛のジュエリー締めくくりはユーモラスな古代のインタグリオリングで。耳をひっぱる手は『Remember me!』。意中の方がいる皆様、これくらいの勢いで今日のチャンスをつかんでくださいね😁
#綾野ジュエリー図鑑2018 pic.twitter.com/jcpfLCaAnO
ビザンチン(東ローマ帝国)
395年のローマ帝国が滅びたのち
東西ローマに分かれ新しい文化が!
東ローマ帝国=ビザンチンは
シャネルが参考にしていたということで
私も気になっています。
なんだかオリエンタルな雰囲気です。
070 earrings(6〜7世紀)
— 綾野/駆け出しジュエラー (@ayano_jewelry9) March 11, 2018
同時代の金の三日月型イヤリング。どちらもモチーフは孔雀です。キリスト教において孔雀は死後も肉が腐らなかったことから不滅のシンボルとされています。
シャネルもインスピレーションを受けたビザンチン美術、同時期のアクセサリーです。
#綾野ジュエリー図鑑2018 pic.twitter.com/ECnz7MRq7J
071 shoulder clasp(6〜7世紀東ローマ帝国)
— 綾野/駆け出しジュエラー (@ayano_jewelry9) March 12, 2018
エナメルはクロイゾネが素晴らしい肩で衣服を留めるための留め具。ミルフィオリという金太郎飴のように模様が描かれたガラスが所々使われています。丸いパーツには2匹のイノシシが描かれているそうですが私にはイノシシに見えず笑#綾野ジュエリー図鑑2018 pic.twitter.com/gzG66KEc1s
263 Disc Brooch(7世紀英)
— 綾野/駆け出しジュエラー (@ayano_jewelry9) September 22, 2018
鮮やかなクロワゾネにガーネットとブルーのペーストをはめ込み、フィリグリーで飾った手の込んだブローチ。当時ガーネットはインドとの交易で手に入る高級品。イギリス・ケント州にあるアングロサクソン人の墓地から見つかりました。#綾野ジュエリー図鑑2018 pic.twitter.com/sYhpWEnevw
342 Pendant(1100年中東)
— 綾野/駆け出しジュエラー (@ayano_jewelry9) December 8, 2018
イスタンブールにてつくられたアメジストのカメオ。中世にあたる10〜12世紀ビザンチン帝国では半貴石を用いたカメオが多数作られました。キリストや聖母マリアがモチーフに使われましたがこちらはトルコ出身の聖人テオドーロが刻まれています。
#綾野ジュエリー図鑑2018 pic.twitter.com/QWLh9SgxSP
西ローマ〜ロマネスク
西ヨーロッパでも独自の文化が発生。
11世紀にはヨーロッパ最初の様式
“ロマネスク”が誕生します。
ロマネスクは過去様々な装飾様式が統合され
建築的な秩序正しさが特徴なんですって。
232 Brooch(6世紀仏)
— 綾野/駆け出しジュエラー (@ayano_jewelry9) August 21, 2018
1,500年ほど前のメロヴィング朝(推定、現フランス)のブローチ。石はガーネット、一部にニエロ(黒金)の装飾。
ブローチはもともと衣服を固定する目的で誕生し、ときをへて装飾性のみが残りました。こちらのピンはペアで作られ肩に留められたそうです。
#綾野ジュエリー図鑑2018 pic.twitter.com/9Y8ZAQ50uF
261 Ring(9世紀英)
— 綾野/駆け出しジュエラー (@ayano_jewelry9) September 20, 2018
粒金とフィリグリーによる金のリング。ローマ帝国衰退ののち、アングロサクソン人によりイングランドが建国されました。アングロサクソン時代初期はガーネットなど貴石がふんだんに使われましたが後期になるとこのようなメタルワークメインのものに。
#綾野ジュエリー図鑑2018 pic.twitter.com/Dppo7sX3nK
207 Arm-ring(10世紀英)
— 綾野/駆け出しジュエラー (@ayano_jewelry9) July 26, 2018
8〜10世紀デンマークやノルウェーを中心に西ヨーロッパで活動したヴァイキングが、持ち運べる金の延べ棒として着用していたアームリングやネックリング。戦いを好むイメージが強いヴァイキングですが、実際は貿易を主とし略奪は一部だったそう。
#綾野ジュエリー図鑑2018 pic.twitter.com/mxnUQOa6zK
020 Townley Brooch(11世紀前半独)
— 綾野/駆け出しジュエラー (@ayano_jewelry9) January 20, 2018
オットー朝時代のドイツ製。地金はゴールド、緑・青・赤・黄の4色のエナメルを使用。白い玉はパール。金線細工が見事。西ヨーロッパでキリスト教が受容、平和のなか伝統技術を用いた素晴らしいジュエリーがつくられた時期。大英博物館蔵。#綾野ジュエリー図鑑2018 pic.twitter.com/c2n5EiiDL2
ゴシック
“ゴシック”は
過去の総まとめだったロマネスクを経て
自然に回帰し新しい表現を構築した様式。
021 ring brooch(13世紀仏)
— 綾野/駆け出しジュエラー (@ayano_jewelry9) January 21, 2018
ゴシック様式。ぶどうの葉のリースに花に見立てたサファイヤとガーネットをセット。青と赤、互いを引き立てる組合が人気。裏面はニエロ(黒金)。この時期チュニックという衣服を首元で留めるためのリング型のブローチは必需品でした。V&A博物館蔵。#綾野ジュエリー図鑑2018 pic.twitter.com/Tlqiu9cVUC
262 Double Ring Brooch(13世紀英)
— 綾野/駆け出しジュエラー (@ayano_jewelry9) September 21, 2018
センターのプルプルサファイアが印象的なブローチ。グリーンはペースト。リングブローチは首元で衣服をとめるために生まれました。裕福な女性または子供のためにつくられたと考えられます。#綾野ジュエリー図鑑2018 pic.twitter.com/EFj499xn9w
243 Ring(13世紀英or仏)
— 綾野/駆け出しジュエラー (@ayano_jewelry9) September 1, 2018
センターの茶色のハートはなんと狼の歯。歯痛に効果があるとされるおまじない"BURO + BERTO + BERNETO"がキリストが十字架状で最後に話したとされる'CONSUMMATUM + EST'(すべてが終わった)とともに彫られています。
虫歯に苦しむ気持ちは同じですね。
#綾野ジュエリー図鑑2018 pic.twitter.com/axzSF1Fnzo
ルネサンスの興り
ゴシックの後は再び古典主義に。
ギリシア文化に着目しつつ
新しい人間像が生まれました!
236 Pendant(1350-1375仏or蘭)
— 綾野/駆け出しジュエラー (@ayano_jewelry9) August 24, 2018
片面にマリアの受胎告知、もう片面にはマリアの死を描いたペンダントトップ。1280年頃にイタリアで発明されたバスタイユエナメル使用。皮の袋にいれベルトからぶら下げて持ち歩かれたと考えられます。13世紀から女性中心に広がったマリア崇拝。
#綾野ジュエリー図鑑2018 pic.twitter.com/UdhIYEaRgY
024 Clasp decorated with a fleur-de-lis(14世紀仏)
— 綾野/駆け出しジュエラー (@ayano_jewelry9) January 24, 2018
パリジュエリーをもうひとつ。フランス王家の紋章フルール・ド・リスはアイリス(アヤメ)がモチーフ。ふんだんに宝石を使うことが好まれた時期。シルバー金メッキ➕エナメル。サン・ドニ大聖堂の宝物。ルーブル美術館蔵。#綾野ジュエリー図鑑2018 pic.twitter.com/6BTJILuzDk
022 Heart ring brooch(1400年仏or英)
— 綾野/駆け出しジュエラー (@ayano_jewelry9) January 22, 2018
続リングブローチ。この時期ハート型のブローチを贈り合うことが恋人たちに流行しました。愛の言葉が刻まれることも多かったそう。こちらのブローチの裏側には『我々と全てのものはあなたの望みのまま』の文字が。お熱い。V&A博物館蔵。#綾野ジュエリー図鑑2018 pic.twitter.com/dZK1zoqXoq
330 Ring(1400年欧州)
— 綾野/駆け出しジュエラー (@ayano_jewelry9) November 26, 2018
中世のポイントカットダイヤモンドを使ったリング。
ダイヤモンドの語源はギリシャ語で"征服し難い"という意味の"Adamas"。当時はカット技術が未発達だったため輝きの強さは知られておらず、その硬さのみがダイヤの特徴とされていました。
#綾野ジュエリー図鑑2018 pic.twitter.com/ishO08nHSc
167 ring(1400年欧)
— 綾野/駆け出しジュエラー (@ayano_jewelry9) June 16, 2018
中世のアメジストリング。リング部分にはフランス語で' par / grant / amour'(with great love)。愛の証として贈られたと考えられます。当時、婚約時と婚姻時どちらも指輪を贈る習慣はあったようですが、どちらのためのものか識別はできないそうです。
#綾野ジュエリー図鑑2018 pic.twitter.com/IEh1fM3wtI
285 Pendant(1500年独)
— 綾野/駆け出しジュエラー (@ayano_jewelry9) October 13, 2018
聖母マリアの母である聖アンナ信仰は中世末期の15世紀に北ヨーロッパで浸透していました。左手にマリアを、右手にイエス・キリストをかかえる聖アンナは三位一体の表現のひとつとされています。ロザリオやガードルにぶらさげで使われました。#綾野ジュエリー図鑑2018 pic.twitter.com/ere25OKaOy
300 Signet Ring(15-16世紀英)
— 綾野/駆け出しジュエラー (@ayano_jewelry9) October 27, 2018
中世のシルバー製シグネットリング。レターをロウで蓋する(シール)際にスタンプとして使われました。持ち主のイニシャル"W"と月桂樹がデザインされ、アーム部分には'god x help x williem'と彫られています。
#綾野ジュエリー図鑑2018 pic.twitter.com/VKVHw82iT6
※南アメリカではこんなものも!
#綾野ジュエリー図鑑2018
— 綾野/駆け出しジュエラー (@ayano_jewelry9) January 9, 2018
写真とタグをつけ忘れるという超ミスにいま気づきました pic.twitter.com/tC6sgJZMsx
次回はルネサンス最盛期以降を見ていきます^^
バロックパールやarchitect jewellery など
ゴッテゴテしたジュエリー満載なので
乞うご期待です!
※画像や解説は以下より転用しております。
British Museum - Collection search
#綾野ジュエリー図鑑2019 も
絶賛毎日更新中なので
是非ともツイッター、フォローくださいませ^^
001 Peacock Brooch(1867年
— Ayano Jewelry : アヤノジュエリー (@ayano_jewelry9) January 1, 2019
フランス人ジュエラーGustave Baugrand作。ゴールドにダイヤ、ビルマ産ルビー、インド産エメラルド、セイロン産サファイアをはめ込んだ景気のいいブローチ。
この孔雀、羽が動くというから驚きです。
#綾野ジュエリー図鑑2019 pic.twitter.com/a4qFgSwFck