こんにちは、綾野です。
今日はこちらの制作記録です。
夏椿と桜のペンダントトップ
このようにリバーシブルになっております!
ピンクのパールは淡水、
(淡水の淡いピンクや紫可愛くて好きです)
夏椿の中心にはイエローダイヤ、
桜の中心にはエメラルドを
あしらっております🌸
制作の過程をご紹介します!
ご依頼内容とデザイン
今回はご兄妹のお二人から
還暦を迎えられるお母様への贈り物を
ご依頼いただきました。
6月がお誕生日ということ、
お母様の柔らかな雰囲気から
パールをメインに使うことに。
ご提案したデザインは3案。
今回御採用いただいた1案目は
お母様の誕生花、
夏椿をモチーフにしました。
夏椿はこんなお花です✨
— Ayano Jewelry (@ayano_jewelry9) 2019年5月24日
秋冬Verも作りたいな〜 pic.twitter.com/67kasxuw11
2案目はお二人のお子様を
蕾から育てられたことを労う意味を込めて
2つの花が咲く小枝をイメージ。
枝の形状はお母様のイニシャル「y」から。
3案目は最近飼いだしたと伺った
黒猫をイメージしました。
なんとなーくですがプレゼンは
ど真ん中のストレートA案、
ストレートに少しひねりを効かせたB案、
突拍子も無いC案の3案を提案するのが
自分的にしっくりきています。
(お客様のご希望がつかめている自信がある
orまだ探りの段階では2案にしますが。)
制作の様子
ということで実制作!
最初はパールを収めるお皿に
トンガリを出して包めば
花に見えるかと考えていたのですが
(向かって左から進化の様子w)
試行錯誤していたら
リバーシブルになりました。笑
両面の花の端がぴったり会うように
花の大きさを決めるのが
地味に大変でした。
昔、銀座の師匠に
「彫金は数学じゃない。」
と教えていただいたことがあるのですが
(カッケー名言)
パールの直径が何センチだから云々…
って計算だけではダメなんです。
平の板からお皿に丸める時に
伸びちゃうから。
金属の伸び具合は
地金の具合によっても違うので
先輩職人さんは経験による勘で
やってらっしゃるんですよね。
大体一発で目指すサイズに当てられる。
時間も地金も無駄にしない。
まだまだ金属との付き合いが浅い私は
真鍮でモデルを何個も作って
やっと辿り着いています。笑
※余談ですがブリリアントカット開発者の
マルセル・トルコフスキー先生は逆に
「ダイヤモンドのカッティングは
mathematics(数学)」
とおっしゃっていたりと
大変興味ふかいですね❤️
ブリリアント・カット100年周年記念ポスター@ダイヤモンドディストリクト(アントワープ)
— Ayano Jewelry (@ayano_jewelry9) 2019年6月25日
開発者マルセル・トルコフスキー先生の名言つき pic.twitter.com/YDmNqooJVb
設計が決まったらシルバーで原型作成
ダイヤとエメラルドがついているパーツが
スクリューの芯と筒になっていて
パールの穴の中でかみ合うようにして
留めています。
お花をゴールドでキャストして組み立て完成!
お母様が身につけてくださった様子を
後日お写真いただきました☺️
スペシャルなお誕生日、
今は離れて住むご兄妹からの
愛情が感じられるペンダントと
なりますように!
ちょうど、春と夏のお花になったので
秋と冬のお花でもやりたいな〜
秋はコスモス、冬は梅かな〜❤️💐
金木犀とパンジー…
お尻を叩かれないと手をつけられないので
秋・冬のお花でのオーダー
絶賛募集いたします!笑