こんにちは、綾野です。
2019年4月にツイートした
綾野ジュエリー図鑑2019
メトロポリタン美術館 前編
(アメリカ/ニューヨーク)を
まとめます〜!
前編〜後編にかけて
時系列に並べているので
ジュエリーの進化をお楽しみください😍
出典
https://www.metmuseum.org/art/collection
091 Headdress(紀元前25世紀
— Ayano Jewelry (@ayano_jewelry9) April 1, 2019
シュメール)
メソポタミア南部バビロニアの南半分を占めるシュメールの王家の墓から見つかった頭飾り。ゴールドの繊細な葉とラピスラズリとカーネリアンのビーズ。これらはシュメールでは産出しないため高度な交易文化があったと考えられています
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092 Necklace of Sithathoryunet(紀元前1887-1878年エジプト)
— Ayano Jewelry (@ayano_jewelry9) April 2, 2019
シトハトホルユネト妃の胸飾り。エジプトの宝飾品製作は中王国時代に最盛 期を迎え、センウセレト2 世の治世に作られたこの胸飾りはこの時期の最高傑作のひとつ。
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093 Earrings(紀元前300年希)
— Ayano Jewelry (@ayano_jewelry9) April 3, 2019
古代ギリシャのゴールドのイヤリング。円盤の下では勝利の女神ニケの小さな像が2匹の馬を操っています。カステラーニ作品でもよく見られる壺のチャームですがこのあたりが元なのですね。
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094 Gold armband(紀元前3ー2世紀希)
— Ayano Jewelry (@ayano_jewelry9) April 4, 2019
フラワーモチーフの装飾にガーネット、エメラルド、エナメルが嵌められたブレスレット。中心部の紐を結んだような形はヘラクレスノットと呼ばれ、傷を治す力があり魔除けの効果があるとされていました。
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095 bow brooch(5世紀前半羅)
— Ayano Jewelry (@ayano_jewelry9) April 5, 2019
ローマ帝国後期のブローチ。ドナウ川沿いに住んでいた東ゲルマン民族の身分の高い女性が着用としたと考えられています。銀に金箔、赤い石はガーネット。アームレットや指輪、カラーなどと合わせて見つかりました。
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096 Crossbow Brooch(5世紀羅)
— Ayano Jewelry (@ayano_jewelry9) April 6, 2019
後期ローマ帝国あるいはビザンチン帝国のラテン十字のフィブラ(衣服を留めるためのブローチ)。
フィブラの装飾を見れば、出身地や既婚歴、職業などの社会的階級を知ることもできたそう。ゲピト族の王の墓から出土。
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097 Gold triple-finger ring(3-4世紀シリア)
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ローマ帝国の東側で人気だったデザイン。3本の指が入る仕様で指の間にも石がセットされています。
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098 Gold finger ring(3世紀羅)
— Ayano Jewelry (@ayano_jewelry9) April 8, 2019
婚約または結婚指輪として使われたゴールドリング。結婚相手に指輪を贈る習慣は古代ローマから始まりました。
“握手する手”は結婚生活の調和を願う当時の定番モチーフ。14.15gと重く、持ち主が裕福だったことがわかります。
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099 Pectoral with Coins and PseudoMedallion(539-550年ビザンチン)
— Ayano Jewelry (@ayano_jewelry9) April 9, 2019
戦争の英雄または戴冠の際に贈られた胸当て。中央の大きなメダルとたくさんのコインにはビザンチンの皇帝が描かれています。下部の2つのリングには元はテオドシウス1世を描いたメダルが付いていました。
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100 Bracelet with Grapevine Pattern(6世紀後半-7世紀前半ビザンチン)
— Ayano Jewelry (@ayano_jewelry9) April 10, 2019
1902年にキプロス島から発掘されたコンスタンチノープルで作られたと考えられるぶどうモチーフのブレスレット。ペアで両手クビにつけられました。
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101 Disk Brooch(7世紀後半フランク王国)
— Ayano Jewelry (@ayano_jewelry9) April 11, 2019
衣服を留めるためのディスクブローチ。4〜5世紀では小さいブローチがペアになっていましたが、6世紀にこのような大きな1つの円盤に変わっていきました。装飾もより豪華に。
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102 Necklace(8世紀〜10世紀初期インドネシア)
— Ayano Jewelry (@ayano_jewelry9) April 12, 2019
インドネシア共和国の主島ジャワでつくられた東部ジャワ時代のネックレス。
中東と東アジアを結ぶ航路の要塞だったジャワ島ではヒンドゥー教、イスラム教、仏教、儒教などあらゆる文化が混ざり合った独自の文化が生まれました。
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103 Double Lotus Shaped Ring(8世紀〜10世紀初期インドネシア)
— Ayano Jewelry (@ayano_jewelry9) April 13, 2019
中部インドネシア後期のリング。
蓮の花を模したプレートが2枚重なり中心は巻貝のモチーフが刻まれています。独特ですね。
アジアでは独自のジュエリー文化が育まれていたことがわかります。
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104 Circular Ear Ornaments(8世紀〜10世紀初期インドネシア)
— Ayano Jewelry (@ayano_jewelry9) April 14, 2019
インドネシア続きですか形状がおもしろいのでご紹介したかったこちら。
耳環からカーブ状のトゲトゲが突き出て植物のようです。つけると意外とモダンになりそう。
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105 Diadem with Kinnaris(9-10世紀印)
— Ayano Jewelry (@ayano_jewelry9) April 15, 2019
インド最北部のカシミールで作られたと考えられる王冠。緊那羅(キンナリ)とよばれる、半身が鳥、半身が女性のインド神話の音楽の神々が描かれています。初期インディアンジュエリーの貴重なサンプル。赤い石はガーネット。
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106 Terminal for an Open Ring Brooch(950年欧)
— Ayano Jewelry (@ayano_jewelry9) April 16, 2019
ヴァイキング時代のリングブローチの一部。シルバーの球体にイエリング/マンネン様式とよばれる模様が施されています。組紐や獣のモチーフが特徴。
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107 Armlet(11世紀前半中東)
— Ayano Jewelry (@ayano_jewelry9) April 17, 2019
7世紀初期に興ったイスラム教ですが、こちらはイスラム教の影響が出る前の様式でつくられたアームレット。4つの半球の裏にはコインがはめ込まれています。ギリシャの彫金技術やビザンチンのデザインが伝播したと考えられます。
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108 Pendant Brooch(カメオ/11世紀後半 枠/12-13世紀ビザンチン)
— Ayano Jewelry (@ayano_jewelry9) April 18, 2019
天使に囲まれた玉座の聖母子が彫られたカルセドニーのカメオ、裏にはパントクラトール(ギリシア語で全能者の意)と呼ばれるキリスト像。ルーシ族が所有したと考えられます。
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109 Necklace(11世紀セルジューク帝国)
— Ayano Jewelry (@ayano_jewelry9) April 19, 2019
11〜12世紀にかけて現在のイラン・イラク・トルクメニスタン中心に存在したイスラム王朝のセルジューク帝国では男女ともゴールドやシルバーのネックレスを身につけました。こちらは女性用チョーカー。球は金板を半球状にしロウ付け。
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110 Ring(11ー12世紀パルティア)
— Ayano Jewelry (@ayano_jewelry9) April 20, 2019
古代から良質なターコイズの産地として知られるイラン。11世紀初頭にイスラムの学者ビールーニーがまとめた貴石に関する書物では、ターコイズは厄除けの効果があるとされており、当時は子供も着用していたそう。
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111 Ring with Seated Lion(12世紀)
— Ayano Jewelry (@ayano_jewelry9) April 21, 2019
セルジューク朝のリング。中心に座するのはライオン。六角形のプレートの側面には象眼されたニエロで“栄光”と“繁栄” を意味する文字が描かれています。
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112 Ring(12-13世紀イラン)
— Ayano Jewelry (@ayano_jewelry9) April 22, 2019
キャストされたゴールドにエングレイビングと粒金を施したリング。ギリシア神話の女面鳥身のハルピュイアがリング部に。11世紀後半からこの時期ハルピュイアは魔除けの力があると中東エリアで好まれました。双子座のサイン入り。
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113 Signet Ring of Michael Zorianos(1300年頃希)
— Ayano Jewelry (@ayano_jewelry9) April 23, 2019
ギリシャはイオニア海沿岸にうまれたエピロス専制侯国の初代専制公ミカエル1世コムネノス・ドゥーカスのものと推察されるリング。
公共の書類に印するシールとして使われたと考えられています。
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114 Ring Brooch(13世紀後半英or仏)
— Ayano Jewelry (@ayano_jewelry9) April 24, 2019
当時の典型的なリングブローチ。植物モチーフをつかったオーガニックなデザインにプルプルカボション。当時は衣服を留める機能がありましたが、装飾性だけが残り現代のブローチとなりました。
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115 Ring Brooch(14世紀前半)
— Ayano Jewelry (@ayano_jewelry9) April 25, 2019
昨日のものより半世紀後のシルバー、ターコイズ、ペーストを使ったリングブローチ。アーツ&クラフトのような雰囲気で可愛い。
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116 Ring Brooch(1340-1349年独)
— Ayano Jewelry (@ayano_jewelry9) April 26, 2019
ドイツ・ライン川流域のリンゲンフェルトの村の倉庫から当時のコインとともに見つかったリングブローチ。1349年に発生した疫病のため迫害された人々が隠したと考えられています。
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117 Amatory Brooch(1340-1360年)
— Ayano Jewelry (@ayano_jewelry9) April 27, 2019
ロケット状のアルファベットのEの形をしたブローチは中に愛のメッセージ"Fair lady, may I always remain close to your heart."が刻まれています。E.T.のようなかわいい男性のフィギュアは自分の心臓に向け矢を。愛を伝えるブローチです。
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118 Beads necklace(15世紀後半西)
— Ayano Jewelry (@ayano_jewelry9) April 28, 2019
クロワゾネエナメルで模様が描かれたスペインのビーズネックレス。
それぞれのビーズにはカルトゥーシュと呼ばれるエジプトの象形文字でファラオの名を囲む曲線と、アラビア文字で"Glory is God’s alone."が書かれています。
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119 Alexander the Great (?)(指輪16世紀中期/カメオ紀元前4世期伊)
— Ayano Jewelry (@ayano_jewelry9) April 29, 2019
古代ギリシャ・アルゲアス朝のアレクサンダー三世(通称アレクサンダー大王)と思しきターコイズのカメオ。カメオの破損してしまった部分をリングのたてがみのようなフレームで隠す秀逸なリフォーム。
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120 The Crucifixion(16世紀西男欧)
— Ayano Jewelry (@ayano_jewelry9) April 30, 2019
"受難"という名前がついたペンダントトップ。バロックパールの雲が磔にされたキリストたちを支えています。裏には磔からおろされるキリストの彫り。
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後半もお楽しみに❤️
実際にメトロポリタン博物館を
訪れた際のレポはこちらです
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