こんにちは、綾野です。
先日年内納品を作り終えまして
心に余裕ができたので
やっと自分の
結婚指輪と婚約指輪について
考えを巡らせることができました。笑
ジュエリー関係者のかたが
個人的に選ばれる
結婚指輪や婚約指輪、
とっても気になりますよね〜!?
ダイヤの質を重視されるのか、
デザインなのか
はたまたアンティークなのか…
プロが選ぶ一生に1つのリング。
そのかたのジュエリー観が
めちゃめちゃ見えそう。
私もジュエラーの端くれとして
そしてひとりの人間として
自分の選択をまとめたいと思います。
結婚指輪はしないことにしました。
まずは結婚指輪のお話から。
ヨーロッパでは写真のような
重量感のあるゴールドの
結婚指輪が主流です。
内側に名前やメッセージ、
日付などの彫りもみられます。
私も肌がイエベ?なので
ゴールドの方が馴染みがあり
するならこういう
ヨーロッパタイプがいいな〜と思いつつ
「結婚指輪どうする?」と
パートナーにきいてみました。
すると返事は
「ジュエリーは一切
身につけない主義なんだ。」
オイお前〜🌋
売る気あるんか〜!?
とツッコミたくなりましたが
(←大阪人根性、爆発)
ちゃんと話を聞くと
お客様の前で
ジュエリーに関して
色がつかないように
自分自分は何も
身につけないようにしている
とのこと。
ご自身がモデルとなって売るタイプの
販売の方もいらっしゃいますが
私はこのパートナーの
ジュエラーとしての哲学に
共感したことと
なんで相手がつけへんのに
私がつけなアカンねんという笑
パートナーとは絶対に
フェアでいたい精神が
重なりまして
結婚指輪はなしということで
話がまとまりました。
婚約指輪は彼の集大成が欲しいから 時間をかけて虎視眈々と狙い続ける笑
では婚約指輪はどうするか。
いやね、
指輪はそりゃ
欲しいっすよ!笑
ジュエリー好きで
ジュエラーやってんだもん。
もらえるもんは
全部欲しいのが素直な気持ちです
できればこんなのとか笑↓↓↓
こんなのとか笑↓↓↓
212 Ring(1750-1780年🇫🇷)
— Ayano Jewelry🍀アヤノジュエリー (@ayano_jewelry9) July 31, 2019
クッションの上に赤いハートがのったリング。私の心を差し上げますという意味。
さらにフタを開けると小さな忘れな草が!
凝りに凝った恋心を伝える贈り物、かわいすぎて久々に胸キュン🥺欲しい!
#綾野ジュエリー図鑑2019 pic.twitter.com/SvJXy2yTz9
しかもね
彼の腕に惚れて
ここまできたんだから
彼のつくったものが欲しいです。
こちらのインタビュー、
すっごく良かったので
ぜひ読んでいただきたいのですが
こちらの職人さんにとっての
長谷川さん(お師匠さん)が
私にとっての彼なので
彼が死んでも遺る
ジュエラー人生の集大成みたいな
指輪が1本欲しい
という贅沢な野望をいだいております。
でもですね
自分の仕事
手伝ってもらいすぎて
今とても
そんなこと言えねぇ
いやーお店の本業あるのに
私のお守りにめっちゃ時間割いてて
ほんま申し訳ないわ
彼が私に使っている時間の
機会損失を考えたら
指輪欲しいなんて
口が裂けても言えんわ
ということで
“婚約”指輪という形にこだわらないで
私も同じだけの何かを
返せるようになるまで
(出た、対等でいたい病)
指輪の依頼はとっておこうと思います。
それまで彼の仕事を観察して
どんなのつくってもらうか考えよ〜😁
想いの表現として贈られる指輪も自分で買う指輪も等しく尊い
結局今のところ指輪なしかい!
というオチになりましたが笑
もちろん贈り主の
大切な想いを託されて
贈られる指輪は本当に尊い。
先日納品させていただいたブルートパーズのプリンセスリング、ウェディングフォトにてご着用いただき、お写真データまで頂戴してしまいました…
— Ayano Jewelry🍀アヤノジュエリー (@ayano_jewelry9) 2019年11月5日
素敵すぎて感無量…
何も言えねぇっす…😭
生きてるって最高やな! pic.twitter.com/0982XfS1gN
想いを託すのに
ジュエリーは最高の商材
だと自信を持って言える。
だからお二人の想いをのせるために
ジュエリーを購入することは
諸手を上げて賛成です。
でも高い指輪を
買ってもらえる女がいい女
って発想はとっととなくなれ
と思うのです。
さらに言っちゃえば
高い指輪買ってやったんだから
(結婚式も好きにやらせて
やったんだから)
普段の生活は我慢しろよ
ってこっそり思っている殿方、
いますよね。ほんと嫌い。
ジュエリーをそんなことに使うなよ。
そして
自分で自分に贈るジュエリーも
それができる人も同じく尊い
と思っています。
映画「Sex and The City」でサマンサが
オークションで狙っていた
1点もののリングに競り負けたところ
実は彼が購入していて
サプライズでプレゼントされたのですが
素直に喜べず
本当は自分で買いたかった
という気持ちが生まれたことで
彼と一緒にいることで
自分らしくいられなくなっている
ことに気づき別れを決める
というエピソードが好きです。
ジュエリーは高いものを
買ってもらうことが大事なんじゃない。
レディは小さな宝石で
未来ごと売り渡してはいけないのです。
(KinKi Kids先輩も歌っています。)
少しずつ多様性が受け入れられてきた時代。
結婚するしない、
式あげるあげない、
指輪交換するしないも
個人それぞれで
自分らしい選択ができることが理想。
それを前提として、
ジュエリーを購入する選択を
されたのであれば
その方々にベストな提案ができる
ジュエラーになりたいものです。
私も一番私らしい
選択ができたと思っています!