脱サラ☆アラサー女子のJourney to Jeweler

ベルギー・アントワープからお届けするジュエラー綾野の日々の記録

つくりたいのはブランドなのか、サービスなのか。それを明確にしないと中途半端になるよねという話

こんにちは、綾野です。

今日は自身のジュエリー活動を考えるにあたり

コペルニクス的発見をしたという

独り言のようなブログとなっております。

 

今まで自分の作品を作って売るのではなく

ビスポーク(オーダー)をメインに

活動させていただいておりました。

 

オーナー様とコミュニケーションし

ご要望をくみ取りカタチにする。

20代は広告業界で働いてきたので

ずっとジュエリーをやられてきた方と比べて

そこに自分の強みがあると考えたこと、

又ジュエリーを学ぶことに

持てる予算を全投下してきたので

在庫を持つ余裕がなかった(笑)のもあります。

(人とお話しするのも好きですし!)

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その一方で、自分の考えを発信したい、

そのために自分のブランドを立ち上げたい

という想いもずっとありました。

 

私が思うに強いブランドには

商品はもちろん

顧客体験や製造過程まで

一気通貫する強いコンセプト

があるのでまずは全てを横串にできる

強く新しくかつ本質的な

コンセプトを掲げたいと思い

ずっと考え続けていたのですが

なかなかしっくりくるものを

長らく作り出せずにいました。

 

 

そんななかこちらの

こじはるのインタビューを読んで

こんなに考えているのに

なぜしっくりくるコンセプトが

考えつかなかったのか

やっとそれがわかったのです。

forbesjapan.com

 

まだそこかい…!!!

って感じなんですが笑

自分の中ではブレイクスルーだったので

ブログにして思考整理しておきたいと思います。

 

ブランドとはひとつの生き様の提案である そして万人に当てはまる生き様などない

そもそもブランドとは何か?

信頼だったり歴史だったり

使われる文脈によって

色々な捉え方があると思いますが

私の中では“スタイル”

もっというと生き様”だと定義しています。

特に個人で立ち上げる場合、

ブランドとは“創立者の生き様

と言ってしまっても過言ではないと思います。

 

例えばシャネル。

ジャージー素材など革新的な手法で

女性を解放する服を作り

それが女性の社会進出が進んだ時代背景と

マッチして大成功しましたが

彼女自身、男性の所有物とされることに抗い

自分の力で自由に生きる人生を歩みました。

 

そういう生き様に賛同する人もいた一方で

批判的だったり

シャネルのようになれない自分を

歯がゆく感じた人もいたでしょう。

 

人の生き様とは人それぞれ、

万人に当てはまる生き様などないのです。

生き様が鮮烈であるほど

ある人には強く感動を与え

違う人には忌み嫌われるものだと思います。

 

そう考えるとブランドも同じように

強いものほど好き嫌いが分かれる。

「みんなに好かれるブランド」、

そんなものはあり得ない、

ということなのです。

 

“ブランド”を考えているつもりが“サービス”になってしまっていた

一方今までの私はどこかで

誰にも嫌われない答え

を探していました。

 

それでたどり着いたのが

今まで使っていた

「センチメンタルジュエリー」

だったのですが

よくよく考えてみると

「想いを形にする」というのは

ブランドではなくサービスだよなと。

 

ブランドが生き様の提案であることに対して

サービスとは人の人生を

サポートするツールであり

なるべくたくさんの人に

マッチすることが求められるもの。

そう定義すると

ブランドとサービスは対局にあることになります。

 

サービスではダメ、という話ではなくて

サービスならサービスで徹底して

なるべくたくさんの人に

使い勝手のいいように考え抜くべくところを

私はブランドとサービスを混同させ

中途半端に我を出してしまっていたことで

サービスとしても半端、

ブランドとしても弱いという

なんとも残念な状態に

なってしまっていたのでした。

 

SNSを見ていて思うのですが

何かを大好きだということで

それが嫌いな人を不快にさせてしまう。

何かを楽しいというと

それができない人を傷つける。

自分の信念を表明することが難しい

時代だなぁと思います。

 

それでも私には

「こう生きたい。」という理想像があります。

自分の理想を発信することで

誰かを傷つけるかもしれないけれど

志を同じくする人には強く共感してもらえる。

 

ブランドを作ることで

共感してくれる誰かの明日を

いい方向に変えたい。

そんなことを考えています。

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