こんにちは、綾野です。
ベルギー・アントワープの
ダイヤモンド博物館DIVAにて行われている
素敵なジュエリー企画展に行ってきたので
久々のブログ更新です🌟
The Jeweller's Art - Revolutionary jewellery from the 1960 - 1970
約60年前の1960年代は
Swinging-Sixties(スウィンギン・シックスティーズ)
と呼ばれるビートルズやツイギーなどの
ロンドン発ユースカルチャーが一世を風靡した
自由でエネルギッシュな時代。
この時代にジュエリーは工芸から
身につけられるアートへと変貌をとげます。
時代の空気に触発されて生み出された
パワフルなジュエリーたちをお楽しみあれ💕
Barbara Anton 1968
ジュエラーはクラフトマンからアーティストへ
60〜70年代のジュエリー界は
当時のカルチャーやアートに影響を受け
これまでになかった革新的なスタイルを生み出しました。
鉱物や隕石などの大胆な石使いと
金属のラフなテクスチャーで
まるで自然からそのままとれたかのような
ナチュラルかつエネルギッシュな雰囲気が特徴です。
花や動物などの具体的なモチーフではなく
抽象的な概念をデザインに落とし込んだことも
画期的なことでした。
この時期に自身でデザインから制作までを手がける
アトリエジュエラーが多数排出され
競い合うように素晴らしい作品たちが作られていきました。
Andrew Grima
この時代を代表するジュエラー
アンドリュー・グリマ氏は元エンジニア。
義父の死をきっかけに
30歳でジュエリービジネスを継ぐことになった
異色の経歴の持ち主です。
Andrew Grima 1969
この時代を象徴するかのような作品。
ウォーターメロントルマリンの
鉱物の形状を生かしたブローチ。
ラフでありながら規則性を持ったゴールド使いと
直線的なダイヤモンドのラインも効いています。
Andrew Grima 1965
Andrew Grima 1972
Andrew Grima 1973
異色の経歴ならでは?の斬新な発想と
元エンジニアならでは?の緻密なアプローチ。
今回の展示Grima作品の点数がとても多かったです。
それだけ重要なジュエラーなのですね。
Andrew Grima 1975年の作品
— Ayano Jewelry🍀アヤノジュエリー (@ayano_jewelry9) 2020年12月16日
今ブログ書いてまーす pic.twitter.com/jwYaFktJtt
本来ならはグリマの並びで
Arthur King
Gilbert Albert
あたりが有名どころで展示もされていたのですが
写真一枚も撮ってなかったw
俺の好みの偏りよww
彼らの作品が気になる方は
こちらのページにございますのでどうぞ
Jean Vendome
最近私の中で推しとなりつつある
Jean Vendome様のジュエリーも2点でておりまひた。
アメジストネックレス 1972
トルマリンリング 1970
何ならこれ見に行ったと言っても過言ではない。
眼福ぅぅぅぅぅぅぅっ
好きだーーーーー
今日からワシもアヤノ・ヴァンドームって名乗ろかな
(石と生卵飛んでくるやつ)
高さのある骨にダイヤを高さずらして留めたら
動きのある宇宙な感じになるんですな
鋭意参考にさせていただきたく候
このトルマリンのリングは
装着すると指に沿うように曲がるんです。
ただの天才ですね!
現在パリで展覧会開催中
行きたすぎるやろ
ジャン・ヴァンドーム様に沼の匂いを察知したあなた、
このサイトをチェックだ!!
https://www.beauxarts.com/jean-vendome-lecole-school-of-jewelry-arts/
Gerda Flöckinger
気になる女性ジュエラーさんを発見!
オーストリア出身の女性で
イギリスの伝統的なジュエリー業界に
革命を起こしたGerda Flöckinger
抽象的な概念をジュエリーにするという
それまでになかった表現を確立した
彼女の実績については
こちらの記事が詳しいです
Gerda Flöckinger: First Lady of British Jewelry - Ganoksin Jewelry Making Community
この独特のテクスチャーを編み出すにも
苦労があった模様。
ご興味ある方は是非!
Pierre Sterlé
このかたも忘れちゃいけません、
イケメンデザイナー ピエール・ステルレ先生。
Chaumet 1960
ショーメのためにデザインしたこちらのバードは
いろんなバリエーションがあって
オークションでの高値のつくピースだそう。
すっとした流線のフォルムが
今にも飛び立ちそうで美しかったです。
他にも有名どころ色々
この時期のジュエリーの特徴として
ボディスカルプチャー
=身につけられる立体彫刻
も挙げられます。
もともと彫刻家としての教育をベースにもつ
ジュエラーも生まれました。
ババっと一挙に行きまっせ
気になるアーティストは名前をググってくれ
Gübelin 1960
Charles de Temple 1977
Sven Boltenstern 70年代中盤
Dunn 1960
Eric de kolb 1970
Elsa Peretti 1979
メゾンによるこの時代のスピリットを反映したジュエリー
当時はグランサンク(パリ五大宝飾店)などの
老舗メゾンも同様のスタイルのジュエリーを作っています。
Chaumet 1970
Chaumet 1970
これ石を付け替えできるみたい、楽しい
クラブブローチ Chaumet 1970
ライオンブローチ Mellerio 1970
Cartier 1960
タイガーアイでドット絵のような
近未来的な模様 発想がゴイゴイスー
あとヴァンクリもゴールドの盛りっとしたやつ
たくさん作っていたのですが
これも写真一切撮ってなかったw
公式サイトでVR観覧もできるので
気になる方は見てくださえ
アンディ・ウォーホルが
I always visit Bulgari,
because it is the most important museum of contemporary art.
という言葉を遺したそうです。
ジュエラーも攻めてええんやで!
Space Age 月面着陸と古代文明ブーム
当時世界を賑わせたニュースとして
1969年のアポロ11号月面着陸があります。
この全世界を興奮せたビックニュースから
宇宙にインスパイアされたジュエリーが
たくさん作られました。
Roger Lucas 1969
可愛い欲しい…
宝石が浮いて見えるよう支柱を隠した設計もすばら
David Thomas 1960
John Donald 1972
月の神秘的な光景は文明の起源への畏怖となり
古代文明をインスピレーションソースとした作品も
好まれるようになりました。
Jean Mahie 1970
不明
シンプルなTシャツ&デニムに
こんなパワフルなジュエリーつけて
颯爽と闊歩してみたいものです。
オラもジュエリーコレクション育ててぇ
ということで展示されていたジュエリー作品を
どどっとご紹介させていただきました。
今回の展示はオランダ系アメリカ人ディーラー
プライベートコレクションがベースとなっています。
DIVA発行フリーペーパーに載っていた
ジャン・ヴァンドーム様のアメジストネックレスを
ゲットした時のエピソード。豪快!
ビックなジュエリーを着こなす
ファッションも素敵です✨要チェックや!
https://instagram.com/kklostermanjewelry?igshid=184m1ttsc7ft9
私もオンリーワンのコンセプトで
プライベートコレクション育てて
世界を巡回する企画展やってみたいものですなぁ
宝くじ買うか…
ということで久々ブログを締めたいとおもいます✨
また逢う日まで〜♡
ツイッターもチェックしてくれよな!
私めの推しメンはっときやす
— Ayano Jewelry🍀アヤノジュエリー (@ayano_jewelry9) 2020年12月11日
①Jean Vendome様のアメジストネックレス
②GERDA FLÖCKINGERのパールリング https://t.co/EjdB1UAsFb pic.twitter.com/o3vhZ3jbO1